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コンパニオンインコ

ホオミドリウロコインコをお迎えする前に知っておきたいこと

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ホオミドリウロコインコという名前を初めて聞いた時には「長い名前だなー」という印象しかありませんでしたが、縁があって3羽のホオミドリウロコインコと暮らしています。ほんとうにかわいいです。

Wikipediaには「ホオミドリアカオウロコインコ」という名前が俗称として記載されていますが、正式名称は「ホオミドリウロコインコ」です。ただ、ショップの表示でも「アカオ」が付いているものも時々見かけます。同じ種類ですので、安心してください。

ウロコインコには、ホオミドリウロコインコの他に

  • アカハラウロコインコ
  • ウロコメキシコインコ

などがいますが、ホオミドリウロコインコが最も良く知られていて、繁殖されている数も多いため、単に「ウロコインコ」とか「ウロコ」と呼ばれることも少なくありません。また、ホオミドリウロコインコの色変わりの名称の「ワキコガネ(ワキコとも)」や「パイナップル」や「シナモン」で呼ばれることもあります。ショップで「パイナップル」や「シナモン」という単語が飛び交っても、おやつの話をしているわけではありません。(初めて聞いた時には?と戸惑いました)

ホオミドリウロコインコってどんなインコなの?

種類

ホオミドリウロコインコは漢字で書くと

頬緑鱗鸚哥

頬が緑色で、ウロコ模様があるインコという意味です。鸚哥はインコ、鸚鵡がオウムです。

英語では

Green-cheeked parakeet

または

Green-cheeked conure

と書きます。緑色の頬をしたパラキートまたはコニュア、という意味です。

学名は

Pyrrhura molinae

オウム目インコ科ウロコメキシコインコ属(Pyrrhura)に分類されています。

ホオミドリウロコインコが属しているウロコメキシコインコ属には、ホオミドリウロコインコの他に

  • ウロコメキシコインコ(学名:Pyrrhura frontalis、英語名:Maroon-bellied parakeet)
  • アカハラウロコインコ(学名:Pyrrhura perlata、英語名:Crimson-bellied parakeet)
  • シンジュウロコインコ(学名:Pyrrhura lepida、英語名:Pearly parakeet)
  • イワウロコインコ(学名:Pyrrhura rupicola、英語名:Black-capped parakeet)

などがいます。それぞれ特徴があって魅力的なのですが、稀にショップで間違った表示がされていることもあると聞いたことがありますので、ご注意ください。

※Conure(コニュア)って何?

上でConure(コニュア)という単語が出てきましたが、コニュアとはインコの種類を表す正式な名称ではありませんが、「やっぱりコニュアは~」のように、インコ飼いさんの会話に頻繁に登場する単語ですので覚えておいた方がいいと思います。

Conure(コニュア)とは、「円錐形の尾を持った」という意味の近代ラテン語「Conurus」に由来します。コニュアと呼ばれるインコ達は、新世界パロットの亜科「Arinae」の中の尾が長いグループの幾つかの属に含まれるインコ達を指し、特定の種を指すものではありません。アバウトに、ゆるやかに定義されたものになっています。新世界が発見された頃、似た感じのインコ達をざっくり「コニュア(Conure)」と呼んだことの名残りが現在も残っています。

コニュアに含まれるインコには、

  • ウロコメキシコインコ属(Pyrrhura)※ホオミドリウロコインコが属するのはこちら!
  • クサビオインコ属(Aratinga)
  • クロガミインコ(Nanday conure)
  • ニョオウインコ(Golden conure)
  • イワインコ(Patagonian conure)
  • キミミインコ(Yellow-eared conure)

などがいます。「コニュア=ひっくり返る・仰向けで寝る」というイメージが広まったため、同じようにひっくり返り、仰向けで寝ることで知られるシロハラインコやズグロシロハラインコがコニュアに含まれていると思われしまうこともありますが、シロハラインコやズグロシロハラインコはシロハラインコ属(Pionites)に属していて、クサビオインコ属(Aratinga)とは異なります。見慣れてくると体型も尾の長さも違いますのでコニュアではないことが分かりますが、最初はややこしいですね。ちなみに、シロハラインコとズグロシロハラインコは「カイーク(Caique)」と呼ばれますが、Conureのように複数の属・種を含まず、シロハラインコ属(Pionites)だけを指します。

サイズ・体重

ホオミドリウロコインコのお迎えを検討される方にとって、かなり気になる点としては、体の大きさがあると思います。それと体重。体長と体重は以下のようになっています。

  • 体長:24~26cm
  • 体重:60~80g

ホオミドリウロコインコは一応「中型インコ」に分類されています。それはインコの分類が以下のように60g以上(300g未満)が「中型インコ」とされているためです。「中型インコ」と言われるとハードルがぐっと上がった感じがしますが、中型インコとされる60以上300g未満というクラスでは最小クラスのインコになり、小型インコと呼んでも差し支えない程です。

体重区分分類
60g未満小型インコ
60g以上300g未満中型インコ
300g以上大型インコ

体長は24~26cmと言われていますが、体長の半分程度が尾になりますので、尾を除いた体の大きさはそれほど大きくはありません。それほど大きくはありませんが、「セキセイインコなどの小型インコよりはもう少し大きな子をお迎えしてみたい」と思われる場合は、ちょうどいいサイズ感だと思います。

中型インコには、オカメインコ、オキナインコ、コガネメキシコインコ、そしてワカケホンセイインコなども含まれ、サイズ感にはかなりの幅があります。ちなみに小型インコの中で最も馴染みがあるセキセイインコの場合、体長は約18cm、体重は30~40g程度となりますので、セキセイインコよりも一回りか二回り大きく、オカメインコよりも一回り小さい位だと考えるとわかりやすいかも知れません。

セキセイインコ<ホオミドリウロコインコ<オカメインコ

※小型化した色変わりの子にご注意ください!

ホオミドリウロコインコに詳しいショップ店員さんによると、最近ショップに入ってくるホオミドリウロコインコの小型化が目立っているそうです。ホオミドリウロコインコは色変わり(ワキコガネ、シナモン、パイナップル、ブルー、ブルーパイナップル、ブルーワキコガネ、ダイリュートなど)の需要が高く、繁殖が盛んに行われていますが、その過程で無理なカラーミューテーションが行われている恐れがあり、心配されています。色変わりの子をお迎えする場合は、色だけを追求するのではなく、生まれたヒナの生涯に渡る健康を最優先に考えているブリーダーさんのところで生まれた子を探すことをお勧めします。色変わりにも関わらず、価格が相場よりも低く、体格も小さな子は、成鳥になったあとで健康障害を起こすリスクがあるかも知れません。どこで生まれたのか不明で、足輪もない子の場合、利益優先の個人ブリーダーが無理なブリード(近親交配など)をしている可能性もありますので、慎重に検討してください。また、無理なカラーミューテーションをしている際に生まれるノーマルの子も色変わりの子と同じように小型化しているケースも考えられます。ノーマルの子でも、価格が相場よりも違和感があるほど低く、体格も不自然に小さな子は、慎重に検討することをお勧めします。(我が家で最初にお迎えしたワキコガネの子がおそらくこのケースに該当します。本当に可愛い子なので、お迎えできてよかったと思っていますが、年齢も不明、体格もかなり小さいため、常に体重・体調管理に神経を使っています。)

寿命

インコのお迎えを検討される人の中には、犬や猫、小型哺乳類のコンパニオン・アニマルとの辛い別れを経験して、少しでも寿命の長い子と共に人生を歩みたいと思われる人もいらっしゃるのではないかと思います。我が家も同じです。寿命が長ければいいばかりではありませんが、少しでも長い期間、一緒に成長したり、老いたりすることができるというのは、インコをお迎えする魅力の一つでもあります。ただ、大型インコの場合、寿命が50年を超える子もいますし、中には80年や100年という長寿の子もいて、お迎えするタイミングによっては、カイヌシよりもインコの方が長生きするケースもあるため、カイヌシへ先にお迎えが来てしまう場合に備えて、次の里親を事前に決めておく必要があったり、長寿な子の場合は特別な注意と準備が必要です。

ホオミドリウロコインコの寿命ですが、

10~15年程度

と言われています。

英語版のWikipediaには

Green-cheeked parrots can live to 30 years with proper care, though the average lifespan is typically 10 years due to owner neglect.

ホオミドリウロコインコは適切に飼育を行えば30年生きることが可能な場合もありますが、カイヌシが適切な飼育を怠った場合の平均寿命は10年というのが典型的です。

出典:Wikipedia ”Green-cheeked parakeet”

と書かれていて、このことが国内で「ホオミドリウロコインコは30年生きるケースがある」という話の根拠になっているようです。

インコを育てる場合の食事については、最近大きく事情が変わって来ています。シード主流の育て方からペレット食を取り入れる人も増えてきています。また、鳥を専門に診ることができる動物病院も数は少ないものの、各地に出来はじめていますので、それによってインコの寿命が伸びている可能性は十分あります。インコの育て方に関する書籍も増え、またインターネットで情報を得やすくなったこともインコ達の寿命を伸ばす要因になっていると考えられます。

ただ、インコの寿命に関しては、カイヌシの育て方によって10年から30年という大きな差(3倍!!)が生じます(不適切な育て方によってもっと短命になってしまうケースも勿論あります)ので、ホオミドリウロコインコをお迎えする人は全て30年を目指して大切に育てて頂きたいと思います。

カラー(色)

ホオミドリウロコインコのノーマルカラーは、渋いグリーンベースに、グレーの首周りに現れるウロコ模様、マルーンのお腹に、深いブルーの風切り羽、そして俗称「ホオミドリアカオウロコインコ」という名前の元になっている赤い尾羽。「ノーマルは地味」と言われることもありますが、僕は個人的に大好きです。

ノーマルの他の色としては、

  • ワキコガネ(イエローサイデッド、オパーリン)
  • シナモン
  • ブルー(ターコイズ)
  • バイオレット
  • パイナップル
  • ブルーシナモン
  • ブルーオパーリン
  • ブルーパイナップル
  • ブルーワキコガネ
  • ダイリュート(アメリカンダイリュート)
  • サンチーク(ダイリュートパイナップル)
  • レッドチーク
  • ムーンチーク

などがありますが、ショップで良く目にするカラーは、やはり

  • ノーマル
  • ワキコガネ
  • シナモン
  • パイナップル
  • ブルー

になります。最近ではノーマルよりもワキコガネの方が多い位かも知れません。あとはシナモンが来て、その次がパイナップル、ブルーになるとかなりレアになると思います。それ以外のカラーに関しては、ショップで見る機会はそれほど多くはありません。ブリーダーさんに予約をして、順番を待つケースも珍しくないと思います。我が家の場合、余り待つのが得意ではないので、予約が入っていなかったノーマルとワキコガネのヒナ達の中から直感で二番目の子(ワキコガネの男の子)をお迎えしました。三番目の子は、連絡したブリーダーさんのところで、ちょうどブルーワキコガネがお迎えを待っていたので、その子をお迎えしました。

需要と供給のバランスによって価格が決まるのはインコ達も例外ではなく、ホオミドリウロコインコのお迎え価格も人気がある色や非常に発現率が低いカラーの場合は上がります。人気があり、そして発現率も非常に低いとなると価格はかなり高いものになってしまいます。

言うまでもありませんが、カラーはあくまで好みの問題であって、カラーの違いやお迎え価格の高低はその子の良さとは全く関係がありません。価格の高低は、需要と供給のバランスによってのみ決まる要素ですので、必ずしも「価格が高い=良い子」な訳ではありませんし、逆に「価格が低い子=良くない子」な訳でもありません。お迎えする時の注意点を参考にして頂き、良い子(希望する性格・色は人それぞれだと思いますが、健康で好奇心旺盛な子)を見付けてください。

原産地と生息地

ホオミドリウロコインコの原産地は一般的に

と言われていますが、南米全域に生息している訳ではありません。

英語版のWikipediaには

The green-cheeked parakeet occurs in west-central and southern Mato Grosso, Brazil, northern and eastern Bolivia, northwestern Argentina, and western Paraguay.

ホオミドリウロコインコは、ブラジルのマットグロッソ州の中西部と南部、ボリビアの北部と東部、アルゼンチンの北西部、およびパラグアイの西部に分布しています。

Its habitat is forests and woodland, where it usually forms flocks of 10 to 20 individuals at treetop level, or larger flocks where there is more food. 

その生息地は、森林地帯や樹林地帯にあり、通常は10~20羽の個体が梢レベルで群れを形成しています。または、食料がより豊富な場所においてはより大きな群れを形成します。

出典:Wikipedia ”Green-cheeked parakeet”

生息国のひとつ、ボリビアは国内の高低差が大きいため、土地による平均温度にも大きな差が出ますが、ホオミドリウロコインコが生息している都市のひとつ「サンタ・クルス」の温度を見ると、ホオミドリウロコインコを育てる時の温度管理の参考になると思います。

パラグアイのサンタ・クルス(サンタ・クルス・デ・ラ・シエラをサンプル)は南米というイメージとは違い、常夏のパラダイスという感じではありません。季節がほとんどなく、最高気温30度・最低気温22度位の気候が続き、南半球の冬に当たる6・7月に最も気温が下がり、最高気温24度・最低気温16度まで下がります。

ボリビアにおけるホオミドリウロコインコの生息域はサンタ・クルスよりも西にも若干広がっていますので、その場合標高が上がるため更に気温は下がるものと考えられます。その場合、最高気温24度・最低気温16度の温度帯でも生息していることになりますので、

南米のインコ=寒がり=常にしっかりした保温が必要

という考えは少し改める必要があります。

実際我が家のワキコガネ男子が生まれたブリーダーさんでは成鳥&健康な状態では保温無しで、冬場でもほぼ外気温で育てられています。お迎え時には「保温は不要。常に保温をすると、体調不良の時にする保温の効果が出にくくなってしまう恐れもあります。健康で強い子にするためには、甘やかさずに育ててください。」と念押しされています。とは言え、日本の冬はボリビアのちょっとした高地よりも冷える場合も多々ありますので、我が家では過保護にならない程度に保温(リビングで生活しているので、人間が快適と思う程度の温度をキープ)をしようと考えています。ウロコインコの保温は、常にその子の状態を見て、

  • 成長度合い(幼鳥or成鳥)
  • 健康状態
  • 活動レベル
  • 食欲レベル
  • 膨らみ具合

などを加味しながら決定するのがベストだと思います。

ホオミドリウロコインコの鳴き声の大きさや鳴く頻度は?

  • 「大きく鳴く頻度は高くない」
  • 「耳障りな声ではない」

という意見もありますが、色々な鳴き方をしますし、興奮した時や警戒したような時にはかなりの音量で継続して鳴くこともあります。一緒に暮らしていますが、耳障りな鳴き方をする時もあります。2羽が同時に呼び鳴きするような場合は、耳が痛くなるレベルです。

呼び鳴きの癖が付いてしまうと、人が近くに見えない時(外出時)などに鳴き続けてしまうため、住宅事情によっては問題になる可能性もあります。

ショップに短時間いただけでは、実際にどの程度の声で鳴くのかを理解することは難しいと思いますので、心配な方は、YouTubeなどで鳴き声を研究した上でお迎えの判断をされた方が安全だと思います。

個人的な感覚ですが、声の大きさはヒヨドリ程度かそれよりも少し小さいかなと思っています。ですから、外で鳴いているヒヨドリの声が窓を閉めた室内に届く程度の大きさで部屋の外に届くと思ってください。その音を「大きい」「うるさい」と思うかどうかは、周辺の環境やその人の感覚によりますので、「大丈夫だ」とも言えませんし、「防音対策をしっかりしなければお迎えは止めた方がいい」とも言えません。

最初から防音用のアクリルケースを購入するのは敷居が高いと思いますが、状況によっては普通のケージに加えてアクリルケースを購入したり、最悪のケースは引っ越しをせざるを得なくなるかも知れないということは、ホオミドリウロコインコに限らず、オカメインコやサザナミインコなど特別に静かな子達をお迎えする場合以外はある程度覚悟をしてから決断をされることをお勧めします。

「この子は無駄鳴きをしない静かな子ですよ」は期待し過ぎないで!

ショップやブリーダーさんのところで、そのように言われても、その通りのことも勿論ありますが、そうでないこともありますので、余り期待し過ぎないようにしてください。我が家のワキコガネ達は、ショップやブリーダーさんのところで、どちらも凄く大人しくて、無駄鳴きも無駄噛みも全くせず、逆に大人し過ぎて大丈夫かと心配した程でしたが、今では外出先から戻ったり、シンクで水を出したりした時の合唱は大変なものがあります。健康な子であれば、大きな声で鳴くことは仕方がないことです。大きな声で鳴かないことを期待せずに、大きな声で鳴くことを前提に検討をされるとお迎えの後に「こんなはずじゃなかった」ということにならずに済みますよ。

気になるホオミドリウロコインコの性格は?

ホオミドリウロコインコの性格については、

陽気な性格でスキンシップを好み、飼い主によく懐く

出典:Wikipedia ”ホオミドリウロコインコ”

を始めとして、

  • 人懐こい反面、嫉妬したり、すねたりする
  • オンリーワンになりやすい
  • 活発
  • 遊ぶのが大好き
  • 頭がいい
  • 感情表現が豊か
  • しつけがし易い

など、本やサイトによって様々なことが書かれています。

恐らくその多くは間違いではありませんが、その全てが当てはまる訳でもありません。また、必ずどれかが当てはまるとも言い切れません。どういうことかと言うと、インコの場合、個体差が非常に大きいため、「この種類のインコはこういう性格」とひとくくりにすることが非常に困難なのです。

英語版のWikipediaにも以下のように書かれていますが、必ずしも全てが当てはまる訳ではありません。

They are playful, affectionate and intelligent, known as having a "big personality in a small body".

ホオミドリウロコインコは愛情深く、そして知的であり、「小さな体に大きな人格(鳥格)を持つ」ことでも知られています。

They can learn to talk, albeit with a limited vocabulary and a gravelly voice.

ホオミドリウロコインコは話すことを覚えることができますが、語彙は限定され、そして砂利のような声(ダミ声)です。

They like to be held (although some like it more than others) and can learn tricks such as lying on their backs, "kissing," shaking, hanging upside down and even can be potty trained.

ホオミドリウロコインコはニギコロが好き(好きな子もいますが、余り好きではない子もいます)で、そして仰向けで寝る、キス、握手、逆さまでぶら下がるなどの芸を覚えたり、そしてトイレの躾さえ覚えることができる場合もあります。

Green-cheeked parrots are quiet, so even an apartment dweller can enjoy their companionship.

ホオミドリウロコインコは静かなインコであるため、アパートやマンションに住んでいる人も一緒に暮らすことができる可能性があります。

They can be prone to biting, particularly when young, but an owner can cure this behavior with patience and time.

ホオミドリウロコインコは、特に幼い時に顕著なのですが、噛み癖が付く傾向がありますが、カイヌシが忍耐力と時間をかけてその癖を治すことも可能です。

出典:Wikipedia ”Green-cheeked parakeet”

”Green-cheeked parrots are quiet, so even an apartment dweller can enjoy their companionship.(ホオミドリウロコインコは静かなインコであるため、アパートやマンションに住んでいる人も一緒に暮らすことができる可能性があります。)”の一文から察すると、この文章はバタンなどの大型インコやコガネメキシコインコなど他の中型コニュアと比較して書かれているようです。

「大好き」や「愛情深い」と言った説明も、絶対的なものではなく、相対的なものになっている可能性もありますので、性格に関する説明を読む時には、あくまで参考程度に読んだほうが安全です。

上でも書きましたが、性格に関しては個体差が非常に大きいため、飛び抜けて遊び好きな子やニギコロのまま寝てしまうこがいる反面、ほとんど遊ばない子や絶対にニギコロをされない子もいることを理解する必要があります。(我が家のワキコガネの女の子はゴルゴ13並に背後を取られることを嫌います。背後をとったら激しく噛まれます。)

ホオミドリウロコインコの基本的な性格(特性)としては、

  • 好奇心旺盛
  • 活動的
  • 陽気
  • 愛情深い
  • 知的

などが挙げられますが、これはホオミドリウロコインコに限らずコニュア全般やもっと言えばインコ・オウム全般についても言えることです。インコの種類によって、好奇心がより強かったり、陽気さが少し低かったり特徴が出ますが、上の項目はインコ・オウムの多くに当てはまります。

ただ、ホオミドリウロコインコに特有の傾向としては、英語版Wikipediaの説明にあった"big personality in a small body(小さな体に大きな人格・鳥格(態度)を持つ)"という言葉が良く表しているように、中型インコの中でも最小クラスで小型インコと言ってもいいような体にも関わらず、幾つもの芸を覚えたり、お喋りが出来たり、足で食べ物を掴んで食べたり、大型インコのような仕草を見ることができる(可能性がある)ことです。また、自分より大きな中型インコや大型インコにまで挑んでいく勇気も持っています。(怪我をする・させる恐れがありますので、この点は注意が必要です。)

小型インコは足で食べ物を掴んで食べる仕草は余り見られませんが、ホオミドリウロコインコはウォーキングもしますし、ひまわりの種や大きめのペレットなどは足で掴んで器用に食べる姿を見ることができます。このことはコニュア全般に言えることではありますが、コニュアの中でも最小クラスのホオミドリウロコインコでもこのような姿が見られることは、このインコの大きな魅力の一つです。

中型インコの中で最小クラスであっても、もっと大きなインコやオウムのようにウォーキングをする姿や小さな足でシードやペレットを掴んで食べる愛らしい姿を見ることはほぼ確実にできると思いますが、

  • 喋る
  • ニギコロをする
  • 仰向けに寝る
  • でんぐり返しをする
  • 芸をする

などは、個体差であったり、その子とカイヌシさんとの関係性によるところが大きく、する子もいれば、しない子もいます。ホオミドリウロコインコは「仰向けに寝る」や「芸をする」などのイメージ・情報が先行してしまっている感もありますが、必ず「仰向けに寝る」や「芸をする」ことを期待してホオミドリウロコインコをお迎えするのは止めた方がいいと思います。

  • 喋る子もいる(喋っても不明瞭な単語レベルが多い)
  • ニギコロをする子もいる(カイヌシさんとの関係性やトレーニング次第)
  • 仰向けに寝る子もいる(仰向けに寝る子の方が少数派)
  • でんぐり返しをする子もいる(カイヌシさんとの関係性やトレーニングも影響)
  • 芸をする(カイヌシさんとの関係性やトレーニング次第)

「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうのは、人にも鳥にも非常に不幸ですから、喋らない、ニギコロもでんぐり返しもしなくても、心から一生愛し続けられる場合にお迎えして頂きたいと思います。

インコの性格は遺伝するという説もありますが、まだ検証はされていないようです。

業界の中には、

インコの性格は遺伝する

と言われる方がいます。と同時に「性格は遺伝はしない」という方もいます。

遺伝すると言われる方の中には、色によって性格に傾向があると言われる方もいます。

このことは検証がされてはいないようですので、実際にどうなのかは分かりませんが、人や犬・猫などの哺乳類では、身体的な特徴だけではなく、性格や身体能力なども遺伝することは分かっていますので、インコ(鳥類)だけ遺伝はしないと考えることの方が無理があり、遺伝する可能性は十分あると思います。(遺伝子の色に関する因子と一緒に性格に関する因子が遺伝するのではなく、色変わりを作る過程で性格のいい両親が選ばれ、それが子に遺伝しているだけの可能性が高いです。)

ホオミドリウロコインコではありませんが、カイーク(シロハラインコ・ズグロシロハラインコ)の中にジャンプ(ホッピング)する子がいますが、その傾向は遺伝すると言われています。

ホオミドリウロコインコの性格だけではなく、

  • 喋る
  • ニギコロをする
  • 仰向けに寝る
  • でんぐり返しをする
  • 芸をする

などの特徴も遺伝で決定(遺伝+カイヌシとの関係性やトレーニングなど)している可能性がありますので、過度な期待は禁物ですし、万が一「しない」場合でも変わりなく愛する自信がある場合以外はお迎えをするべきではないと思いますが、少しでも可能性を上げるためには、お迎えする子の兄弟姉妹がどんな性格・特徴なのかを確認することは意味があることなのではないかと考えます。(親を見る手もありますが、親が荒である場合は接触することができませんので、親よりも兄弟姉妹の方がいいと思います。)

我が家のワキコガネ男子はブリーダーさんでお迎えをしたんですが、兄弟姉妹には会えたものの、みんなヒナだったので、どんな特性があるのかは分かりませんでした。ブリーダーさん、または繁殖をされているショップでお迎えを検討されている方は、是非お迎え予定の子だけではなく、その子の兄弟姉妹(成鳥)にも会われることをお勧めします。兄弟姉妹もみんなそれぞれ個性があると思いますが、何か傾向が分かるかも知れません。

ホオミドリウロコインコの性格分類

ちょっと乱暴な分類かも知れませんが、初めてインコをお迎えする人にも分かり易いように分類してみます。

① 犬系

楽観主義者で遊び好き。ケージの中では一人遊び大好き、でもケージから出たらカイヌシさんと遊ぶのも大好き。ニギコロ大好きで、カイヌシさんの手の上でコロコロ転がり、遊び疲れたら仰向けで寝てしまうことも。嫌な爪切りで怒ったとしても、数秒経ったら忘れてしまって普段通り。カイヌシさんが他の子と遊んでいても、嫉妬するよりも一緒に遊びたくてワクワク。

② 猫系

気が向けば遊ぶけれど、気分が乗らない時はどんなおもちゃを出しても遊ばない。「カキカキして~!」と頭を押し付けてきたかと思えば、突然ガブッとする。好奇心がない訳ではないものの、かなり慎重で、新しいおもちゃをいきなりケージに入れられるのは苦手かも。そっけない態度をとっていても、カイヌシさんが他の子と遊んでいるとヤキモチを焼いて、その後暫くは機嫌が悪くて苦労する(噛まれる)かも。

③ 鳥系

普通に鳥。当たり前に思えるかも知れませんが、ステップアップがちゃんと出来れば「手のり」の称号は得られますが、ショップで長い間ホオミドリウロコインコや他の種類の鳥同士で過ごした子の中には、人間とコミュニケーションが苦手な素の鳥になってしまう場合があります。人のことは嫌いではなく、怖くもないので、ステップアップもしますし、それなりに遊びますが、人とよりも他の鳥と過ごすことの方を選んでしまうタイプ。ここに固定されるか、心を開いていわゆる「ベタ慣れ」の手のりになるか、それとも手乗り崩れ(そして更には「荒鳥」)になるのかは、全てカイヌシさんの努力次第です。

④ 不思議ちゃん系

犬系でも猫系でも鳥系でもなく、「中に妖精でも入っているんじゃないの?」としか思えないタイプ。鳥の本能はかなり失われていそう。ケージの中では自分でカキカキしながらボワッ、ケージの外でカイヌシさんにカキカキされてもボワッ。普通は嫌がる子が多い脇の下を触られても気持ちよさそうにボワッ。なんだかんだで、ぬいぐるみのようにボワッとしていることが多いかも。ケージの外に出たらカイヌシさんの手にまっしぐら、自分からコロンとニギコロの体勢になる子まで。ニギコロになったかと思えばそのまま眠ってしまい、起こそうとしても直ぐには目を覚まさない。朝になってカバーを開けると床で仰向けになって寝たままで目を覚まさないので、落鳥したかとカイヌシさんの寿命を縮めることもしばしば。

知りたくはないけれど、知っておいた方がいいホオミドリウロコインコのネガティブ面

クラッシックカーやビンテージカーを買う人で、

  • 燃費が悪い
  • 壊れやすい
  • 部品が高い
  • 下取り時の価格が低い(※例外あり)

などのネガティブ面を知らずに購入される方はいないと思います。そんなネガティブ面はどうでもいいと思えるほどの魅力を感じるから購入に踏み切るのだと思います。

動物をお迎えする時も同じだと思いますが、ショップの店員さんでネガティブ面について積極的に話をされない方も少なくなく、またお迎えする前に命ある子達のネガティブ面をあれこれ話題にするのは申し訳ない、気が引けるという方もいると思います。ですが、数日とか数週間とか短い期間預かるのとは違って、10年以上、種類によっては何十年も一緒に暮らすことになる家族を探す訳ですから、悪いところも十分に知った上でお迎えするかどうかの判断をした方がお互いにとっていいと思います。

そんな訳で知りたくないかも知れませんが、ホオミドリウロコインコのネガティブ面を挙げていきたいと思います。

1. 体の大きさから想像するよりも声が大きい可能性があります

ホオミドリウロコインコの鳴き声は「コニュアの中では小さな部類」で、「集合住宅で暮らせるギリギリのコニュア」だと言われています。お迎えするまで実感がありませんでしたが、今は良く分かります。かなりギリギリです。

注意しなければいけないのは、「コニュアとして」という前提が付いている点で、比較対象は

  • コガネメキシコインコ
  • ナナイロメキシコインコ
  • メジロメキシコインコ

などのコニュアらしい賑やかな種類になっています。そんなコニュアらしい子達と比較すれば、体の大きさも一回り、二回り小さな分声量も小さくなるため、「静か」だという人がいても間違いだと否定はできませんが、あくまで比較の話。

コガネメキシコインコやナナイロメキシコインコは連続して鳴き続けることもありますが、ホオミドリウロコインコの場合はそのような鳴き方をすることは頻度が低いと思います。

ですが、そのような鳴き方を全くしない訳ではありません。我が家のワキコガネ達の場合、

  • 呼び鳴きの時
  • 台所で水を使っている時(シンクで水が跳ねる音に反応するようです)
  • ショッピングバッグ(パリパリしたユニクロの袋に強く反応します)を触った時
  • カーテンに鳥の影が映ったり、テレビに鳥が映った時
  • カーテン越しに風で揺れる洗濯物が見えた時
  • YouTubeでインコの動画を見ている時(インコの鳴き声には敏感に反応します)
  • 就寝前のぐずり鳴きの時(生後一年が経ち、少し減ってきた感があります)

などに鬼鳴きします。声量はコガネメキシコインコなどには劣りますが、音が高い分、耳をつんざくような鋭い鳴き声で、2羽で合唱するだけでテレビの音は聞こえませんし、会話するのもギリギリです。正直、耳が痛いです。

集合住宅の場合、隣接した部屋への配慮は必要ですが、特別に壁が薄いような場合を除けば一緒に暮らすことは可能だと思いますが、余り鳴かせないようにする努力は常に求められます。(ガラス窓の場合は外に鳴き声は漏れますが、雨戸を閉めるとほとんど聞こえなくなるレベルです。)

鳥カフェにいるような子やYouTubeの動画で目にする「不思議ちゃん系」のホオミドリウロコインコの場合、常におしゃべりしていたり、ボワッとしていたり、遊んでいたりするので、激しく鳴かない子が多い印象を受けます。その子達を見て「ウロコインコは静かだから我が家でも大丈夫」と思うのは危険です。本当に個体差が大きいので、鳴かない子は全くと言ってもいいほど鳴かないでしょうし、鳴く子はコガネメキシコインコ達顔負けの連続鳴きをしてしまいます。

鳴くことを覚悟した上でお迎えして、それであまり鳴かない子であれば儲けものというスタンスがお勧めです。

2. フンを金アミにつかまってケージの外にする可能性があります

「インコはケージに止まってフンをケージの外にする場合があります」という説明が飼育書などにあります。種類によってはしない子もいますし、ホオミドリウロコインコでもしない子もいるようですが、残念ながらケージにつかまって排便する傾向は強いかも知れません。

うちの子は最初にお迎えしたワキコガネ達は二羽とも壁でしますが、三番目にお迎えしたブルーワキコガネの子は一度も壁でフンをしたことはありません。壁につかまってケージの外にする子について、その割合は、

  • ケージ内:8割
  • ケージ外:2割

とケージ内が圧倒的に多いものの、たった2割でも掃除は結構大変です。それを防ぐために、フン飛ばし防止用のカバーを付けていますが、それがあることでフンは外に飛ばず、ケージの金網を伝って下に流れることになるので、それはそれでかなり厄介です。

また、朝カバーを取ると直ぐに巨大なフン(溜めフン)をしますが、それを金網につかまってされると大惨事(ほんとうに凄い量で、とても鳥のフンとは思えません)になります。

全てのフンをケージ内でするように誘導することは不可能ですが、朝一番の巨大なフンについては、カバーを開けて暫くはパーチにとまった状態で少し遊んであげて、パーチにとまった状態で排便させるようにすることをお勧めします。それを続ければ、やがて朝一番のフンはパーチ上ですることが習慣になるのではないかと思ってはいますが、約1年半続けていますが、未だ誘導は不可欠です。

ただ、ホオミドリウロコインコのフンは無臭なので、暫く同居していたら「フン=汚いもの」という感覚はほぼなくなりますので、フン掃除はそれほど大変な作業ではなくなります。とは言え、衛生的な環境を保つためには、隙間に入り込んだフンを取り除く必要があって、大変ではないものの、厄介な作業であることには違いありませんので、覚悟が必要です。

3. 噛まれると痛いだけではなく出血することもあります

ホオミドリウロコインコが大好きなサフラワーシードですが、かなり殻が固いので、セキセイインコにはほぼ食べられませんし、オカメインコも進んでは食べようとしませんし、殻が固いので諦めることもあります。

そんなサフラワーシードをバリバリ食べるホオミドリウロコインコですから、噛む力は大きさから想像するよりも強く、噛まれると非常に痛いだけではなく、切れて出血することも。

噛み癖が付きやすい鳥種であると言われていますが、中にはヒトをほとんど噛まない子もいますし、全く噛んだことがない子も聞いたことがあります。ですが、噛む子は噛みまくります。どの程度噛むかについては、もちろんその子とどのような関係性を築くかにもよりますが、どんなに努力しても噛む子がいる可能性があることを知った上でお迎えの判断をされた方が安全です。

うちの子達は、お迎え時にはクチバシを触っても全く噛むそぶりを見せませんでしたが、お迎え後に環境へ馴染むにつれて噛み癖がでてきました。

  • ワキコガネ(男):普段から挨拶みたいに理由もなく噛む癖があり、換羽期・発情期に荒くなると噛む力が強くなり出血必至です。
  • ワキコガネ(女):カキカキの場所が違ったりする場合は軽く噛んで意思表示をして、嫌なこと(爪切り・保定)をした場合は出血するような噛み方をすることも。換羽期・発情期の豹変ぶりは男の子以上で、全く触れない状態になることもあります。
  • ブルーワキコガネ(女):非常に穏やかで基本は痛い噛み方をしない子なのですが、何かの拍子(音などに反応して)に突然狂暴化して、捻り噛みをしまくることがあります。

僕は噛まれることにも慣れましたが、奥さんとこどもは換羽期・発情期には全く手が出せませんし、普段でも恐る恐るな感じです。この先、成熟するに従って噛みが緩くなってくると考えています(先輩からのアドバイスを信じてます!)が、もしかしたら一生このままかも知れません。人間も同じですが、性格がどう変化するかは分かりません。そうなった場合でも、一生愛情を注げるかどうか、十分に考えてからお迎えされることをお勧めします。

4. 体は小さいですが、病気になった場合の治療費は安くありません

ホオミドリウロコインコは体が丈夫で、感染症にもかかりにくいという話も耳にします。ですが、どれほどホオミドリウロコインコの体が丈夫で、また愛情をこめてお世話をしたとしても、病気になったり、ケガをして病院のお世話になることは避けられません。

なにをもって安い/高いと言うかは人ぞれぞれだと思いますが、ヒトや犬猫を比べた場合、また体のサイズと比較した場合、鳥の医療費はかなり割高と感じるかも知れません。

命を救うためならどんなに高くても構わないと全ての人が考えていると思いますが、鳥種と病気の内容にもよりますが、治療費が一万円を超えることは珍しくなく、継続的に治療が必要な病気の場合はそれが長期にわたって必要になり、また手術が必要な病気の場合、費用が数十万円になる場合があることを知っておく必要があります。

そもそも鳥をしっかりと診られる病院が近くにない可能性もあり、その場合は遠方まで出かける必要も出てきます。小鳥・エキゾチックアニマルの診察可能と看板を掲げていても、鳥の病気に関して十分な知見がない獣医師も存在しています。大切な家族のために、十分な診察・治療ができる病院を探し、通い、決して安くはない治療費を支払うことができるかどうか、家計と相談する必要があります。

最近、保健所からレスキューされた犬猫が末期がんなどの深刻な病気を患い、レスキュー後に亡くなるケースが急増していると聞きます。高額な治療費負担を避けるために大切な家族を捨てるなどという蛮行には全く理解の余地はありませんが、悲しいことにそれも現実です。鳥をお迎えされることを検討されている中には、そのような方はいないと信じていますが、小さな体ではありますが、かかる医療費はその体ほど小さくないことを理解した上でお迎えを検討してください。

5. おもちゃ代も予算に入れてください

犬猫のおもちゃもこどものおもちゃも飽きるまでは遊んでくれるイメージがあり、鳥でも同じかと思ってしまいます。おもちゃの種類や鳥種によってはそんなおもちゃもあるかも知れません。

ですが、ホオミドリウロコインコが好むおもちゃの場合はそうではありません。

ホオミドリウロコインコのおもちゃは「壊してなんぼ」だと思ってください。ケージの中で過ごす時間のストレス発散用に壊して遊べるおもちゃを入れてあげてください。(※誤飲の恐れがある子の場合は、ケージに入れずに外で監督しながら遊ばせるか、壊れないおもちゃで遊ばせるようにする必要があります。)そして、それは100均で売られている雑貨(口に入れることを前提として作られていないものが多いです)を代用するのではなく、インコ用の高品質で安全なおもちゃにしてあげてください。

せっかく買ったおもちゃが3日しかもたないかも知れません。もしかしたら、見ている前で一瞬で壊してしまうかも知れません。でも、それはインコが健康な証拠だと思って喜んであげてください。

こんなことを書かなくても全てのヒトはインコ達におもちゃを買ってあげることを至上の喜びと感じていると思いますが、こどもが自分のお小遣いの中でインコを育てようとするには少し負担が大き過ぎるかも知れないことを理解してください。金魚のように最初の設備投資にお金はかかるものの、維持費にはそれほどお金がかからない(熱帯魚・海水魚は別)のとは異なり、インコの場合はお迎えしてからも常にお金がかかります。食事に関しては想像がしやすいですが、案外おもちゃに関して漏れやすいので、お迎え予算を組む場合にはぜひおもちゃのことも忘れないでください。

6. 宿泊を伴う旅行ができなくなるかも知れません

これは僕も安易に考えていたことを反省しています。

信頼のおけるバードホテル・バードシッターが利用可能な場合は問題ありませんが、もしそれが無い場合は一泊二日が最長でそれを超える旅行は、家族・友人にお世話を依頼する方法しかありません。もしお世話を依頼できる家族・友人がいない場合、一泊二日よりも長い旅行が諦めなければなりません。

鳥達の中には同居するヒトがいなくなると途端に食欲を落とし、体重が減る子もいます。我が家は全員そうです。その場合は、信頼できるバードホテルに預けても、また自宅にバードシッターさんを招いてお世話を依頼したとしても、不在が長期に渡った場合は体調を崩す可能性があります。

また、仮にバードホテル・バードシッターが利用可能で、しかも鳥達がそれほど食欲を落とさないような場合であっても、様子が心配で心配でたまらず、旅行を全く楽しめないと言った方も少なくないはずです。(僕もです。)そうなると次第に旅行に行かなってしまうかも知れません。

鳥達との暮らしから得られる幸福感は非常に大きく、その代償が家族旅行であっても問題ないと僕は思っていますし、多くのヒトがそう思っているでしょう。しかし、旅行が何よりも好きで、絶対に邪魔されたくないというヒトは、まずはバードホテル・バードシッターが利用可能かどうかを確認されることをお勧めします。

でも、そんな方でも、最終的には「旅行よりも鳥が大事」に変わってしまい、寂しい思いをさせたくないとか言ってバードホテル・バードシッターも利用しないようになる可能性はかなり大きいと思います。

7. アレルギー体質の方は鳥アレルギーによるアナフィラキシーショックに注意が必要です

すでに鳥アレルギーと診断をされている方はお迎えは避けることをお勧めしますが、鳥アレルギーではなくても、アレルギー体質である方は、新たに感作を起こして鳥アレルギーになってしまう恐れがありますので、十分にご検討ください。

うちの子(ヒト)は、犬猫アレルギーが酷いですが、幸い鳥アレルギーはありませんでした。ですが、小児科でアレルギーに詳しい先生から

インコに噛まれたことによるアナフィラキシーショックがそこそこ起きていますので、アレルギー体質の方は十分に注意してください。

と言われました。

今は鳥アレルギーがありませんが、噛まれた傷で感作を起こしたり、風邪をひいた時に吸い込んだ脂粉・皮膚片が荒れた喉や気管支に付着して感作を起こしたりする可能性が考えられます。そして、噛まれた時にアナフィラキシーショックを起こすものと思われます。

ですから、我が家ではこどもは極力インコに噛まれることがないように気を付けています。

また、こどもが乳幼児の場合は、お迎えするのはしばらく待った方が安全かも知れません。乳児湿疹や汗疹などがある場合、その傷にインコの脂粉・皮膚片が触れて感作を起こしてしまうと、鳥アレルギーを発症する恐れがあります。(うちの子が犬猫アレルギーになったのは、両実家と自宅に犬や猫がいたせいのようです。)乳児湿疹や汗疹の程度や体質によっては、乳幼児から犬や猫とベタベタに接触してもアレルギーにならない子ももちろんいます。ですが、なる子がいるのも事実です。

すでにインコがいる場合は常に部屋を清潔な状態に保ち、皮膚トラブル時の過度な接触を避けるなどの注意をしながら共に生活をすることになりますが、もしお迎えを検討されている段階であれば、将来的にインコと一緒に暮らせない体になってしまわないように、お迎えの時期を少し(皮膚トラブルなどが落ち着くまでの数年)先延ばしにすることをご検討ください。

こどもがアレルギーを発症したからインコを手放さざるを得ない。

という悲劇は意外にあるようですので、インコのためにも、そしてもちろんお子さんのためにも、お子さんが小さい場合は、お迎えの時期を慎重にご検討ください。

8. 食事代も思ったよりかかります

ホオミドリウロコインコは、犬や猫、そしてその他の小型コンパニオンアニマルと比較すると、体重が60~80グラムと非常に小さく、食事代もこどものおこづかいでまかなえる程度だろうと思えてしまうかも知れません。

ですが、ホオミドリウロコインコの健康を維持するためには、

  • 混合シード、またはペレットと呼ばれる総合栄養フード
  • 栄養剤(ペレットの場合は不要)
  • 乳酸菌(要不要には諸説あります)
  • 野菜・果物などの副食
  • おやつやご褒美としてのひまわり種やサフラワーシード

これらが必要になってきます。

例えば、

ズプリーム (ZuPreem) フルーツブレンド M オカメインコ 907g

をメインに与える場合では、少なく見積もっても1日に10グラムを消費します。(落下が多い子ですと、15グラム消費する場合もあります。)

10グラム消費する場合、

907グラム÷10グラム=90.7日

1袋が約3か月もつ計算になりますが、1袋が約2000円しますので、1か月で670円。ただ、開封後のペレットは3か月持ちませんので、一部を真空パックして冷凍保存するか、1~2か月以内に使い切ってしまう必要があります。2か月で使い切ってしまう場合は1か月約1000円。こどものお小遣いでは厳しい金額です。

ペレット食は理想的なのですが、ペレットだけではなく、野菜や果物など、ペレット以外も一定の割合(2~3割)で与える必要がありますので、食費は1か月約1000円だけでは済まず、1500~2000円程度はかかると思った方がいいです。

また、ショップに行くと様々なおやつも売られていて、パッケージを手に取ると我が子達が喜ぶ顔が浮かんで、ついつい買ってしまいます。

昔は鳥と言えばミックスシードと塩土とボレー粉(貝殻)と青菜を与えておけば大丈夫という育てられ方をしていましたが、健康に幸せに過ごしてもらうためには、

  • 主食:ペレット
  • 副食:シード・野菜・果物
  • おやつ
  • ご褒美:サフラワーシードの種

など、ペレットを主食にしたうえで、色々なバラエティに富んだ食事にしなければなりません。これは月1500~2000円をかけるだけで簡単に用意が出来るものではなく、毎日のお世話の中で色々と手を加えてあげる必要がありますので、金銭面だけではなく、かなりの時間と労力が求められることを覚悟しなければなりません。

9. 寿命が長いインコでもいつかは老います

哺乳類のコンパニオンアニマルと比べて寿命が長いホオミドリウロコインコであっても、老化を避けることはできません。

老化が進めば、人間と同じように、視力が低下したり、筋力の低下に伴って足の握力が低下したりしますので、パーチに乗ってゴハンを食べるという普通の行動が難しくなって来ます。そうなったら、ケージ内のレイアウトを変更したり、程度によってはプラケースでの生活ができるようにしてあげる必要が出てきます。また、元気な子には必要がない時期であっても保温をしてあげる必要も出るかも知れません。また、老化に伴う病気で、頻繁に病院で治療を受ける必要が出る場合もあります。

また、悲しいことですが、命あるものであれば、やがて必ず死が訪れます。長い年月で濃密な関係を関係を築けば、それだけ別れも辛いものになってきます。

ホオミドリウロコインコをお迎えする前に、老後のことや死のことについても充分に考えてあげてください。

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