インコの世界に足を踏み入れると、最初は様々な専門用語が飛び交うので、ちょっと面喰らってしまうかも知れません。
そんな専門用語のひとつに「ルチノー」という単語があります。
「ルチノーいますか?」
といった使われ方がされますが、決してインコの種類ではありません。
ルチノーというのは、色の種類です。
どんな色かと言えば、早い話黄色です。
なぜ黄色をルチノーと呼ぶのでしょうか?
Wikipediaで「Lutino」には以下のような説明がされています。
Lutino is a term used to describe birds that exhibit a yellow pigmentation known as xanthochromism.
ルチノーは、キサントクロイズム(xanthochromism)として知られる黄色の色素沈着が見られる鳥類を表す用語です。
ここで出てきたキサントクロイズム(xanthochromism)がまた厄介な単語ですが、生物学で使われる用語で
Abnormal yellow colouration 異常な黄色の着色
という意味です。「abnormal」は「異常」と訳しますが、悪いという意味を含む「異常」ではなく、「常ではない」という意味です。
本来その種としては発現するはずのない黄色の子が生まれてきたような場合に、xanthochromismと呼ぶようです。
そして、それはカエルやヘビなどでも起こりますが、鳥類に関して発生した場合に限って、
Lutino
と呼びます。
ようやくちょっとスッキリしましたね!
でも、ひとつスッキリしない問題が残っています。
Lutino(ルチノー)って呼ぶのは何が由来なの?
ルチノーが何を指すのかは分りました。
でも、ルチノーって何が語源なんでしょうか?
Dr. Lutinoさんが命名したとか?
調べたところ、Dr. Lutinoさんは関係していませんでした。
語源はラテン語。
20世紀初頭に、黄色を表すラテン語のLeteusと英語のalbino(アルビノ)の語尾をくっつけることによって作り出された単語だそうです。(と、Google大先生がおっしゃってます。"early 20th century: from Latin luteus ‘yellow’ + -ino, on the pattern of albino .")
Leteus + -ino = Lutino
「Le」が活用で「Lu」にはなっていますが、確かにラテン語と英語のミックスでLutinoが出来上がってます!
スッキリしました!